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暮らしに活かす

いつもそばにあるハーブや香りは、心や身体がつぶやくと、すぐにそっと寄り添ってくれる…そんな優しくて頼りになる存在です。
長く仲良くお付き合いしていただけるよう、日々の暮らしの中での使い方や楽しみ方をご紹介いたします。

ハーブティーをおいしく

ハーブティーは基本的に、いれ方も楽しみ方もほぼ普通のお茶と同じです。
カモミールやレモングラスなどのポピュラーなもの以外にも、いろんな味や香りがあります。気軽にお楽しみください。

ホットハーブティーの入れ方

1)ティーポットとカップはあらかじめ温めておきます。
ティーカップ一杯(150~180cc)に対して、ティースプーン1~2杯のハーブをポットに入れます。

2)沸騰から一呼吸おいたお湯(95℃前後)を静かに注ぎ、香りが逃げないように素早くふたをします。

3)ふたをしてから3~5分蒸らします。花や葉は3分、ローズヒップなど実は5分が飲み頃です。
蒸らし終えたら、ティーポットを水平に軽くまわして濃さを均一にしたあと、すぐにハーブを取りだします。

いろいろなお味で

●アイスで
●はちみつなどで甘みを加えたり、レモンや果物を浮かべて
●緑茶や紅茶とブレンドして
●ジュース、ミルクで割って
●ワインに漬け込んで

ハーブティーは、香りとともにいただける1煎目を大切にしつつ、2煎目も味わっていただけます。
葉を置いたままにすると苦味や渋みが出てしまうので、葉はすぐに取るか、注ぎきってください。

Q&A

Q.ティーポットがないのですが…。
A.急須でも大丈夫です。「ガラスのティーポットで…」という印象があるかと思いますが、これは、出具合を見たり、色の変化を楽しむためのもの。ご家庭で気軽にいただく場合は、急須でもOKです。

Q.ふたはした方がいいですか?
A.ハーブティーの魅力を十分に引き出すためにも、必ずふたをしてください。ふたがない場合はソーサーなどでもOK。ポットや適当な急須がなくても、大きめのマグカップで茶こしでこして…という方法でもおいしく淹れられます。ですが、蒸らすことによって味も香りも数段違いますし、ハーブならではの香りによるアロマテラピー効果も期待できるでしょう。

Q.葉のかたづけが面倒なのですが…。
A.ティーパックのものや葉をお茶パックに入れるとたしかに簡単で便利ですよね。ですが、十分に成分を抽出して香りを引き出すには、花や葉を十分泳がせることが大事です。とはいえ、手間がかかってしまっては、気軽に飲みたい気分も失せるもの。その場合は、ふたと茶こしのついたティーカップなどを使うと気軽に楽しめます。当教室では、ポットやふた&茶こしつきカップなどの茶器も取り扱っていますので、お気軽にお問い合わせください。

アロマを楽しむ

植物から抽出した揮発性の香りの液体を「精油」と呼びます。また自然療法のうち、精油を用いて心身をリラックスさせたり、バランスをとったりすることを「アロマテラピー」と呼び、その方法はさまざまです。

アロマテラピーのいろいろな楽しみ方

●芳香浴
香りを漂わせる方法で、「リビングでリフレッシュ」「勉強部屋で集中力アップ」「寝室やお風呂でリラックス」「風邪の季節にウイルス対策」…など、いろんな場面で楽しめます。
●手浴・足浴・半身浴など
精油をそのまま肌に付けて使用するのは、刺激があるためお勧めしていません。
乳化剤などを利用して洗面器やお風呂で活用します。
●アロマトリートメント(※)
精油を希釈した植物油で、手足や身体のコンディショニング・ケアに活用します。
●吸入
マグカップや洗面器などで、お湯の蒸気とともに香り成分を身体に取り込む方法です。

他にも…

●スキンケアに
精製水やキャリアオイル、クレイやミツロウなどを使いローションやクリームなどを作り、日々のお手入れやパック、美容オイルなどのスペシャルケアを楽しめます。
●ハウスキーピングに
重曹やアルコール、ミツロウなどを使い、お掃除や家具のお手入れなどに使えます。

※アロマテラピーでは「治療」を目的とする「あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師などに関する法律」によるマッサージや指圧などと混同を避けるために、体に触れる行為を「アロマテラピートリートメント」と表現しています。

アロマテラピーを安全に行うために

精油を使ったアロマテラピー(芳香療法)は、正しく行えば特に危険なものでなく、どなたでも快適と感じる範囲で行えます。
しかし、小さな香り分子が全身を巡って働きかける療法のため、アロマテラピーを楽しくかつ安全に行っていただくためにはいくつかの大切な注意があります。

《精油を取り扱う上での注意》
1)精油は光や温度で変質します。キャップをしっかり閉め、立てた状態で涼しく暗い所に保管しましょう。
2)精油には、品質保持期限が記載されていますが、開封後は正しい保管状態でできれば1年以内(柑橘系の精油は半年)に使いきりましょう。
3)引火する可能性がありますので、火気には十分注意しましょう。アロマランプやアロマポットなどの火気には十分お気をつけください。
4)原液を直接肌に塗ったり、飲んだりしないようにしましょう。
5)小さな瓶で、かつ香りがするため、お子様やペットの興味をそそり、誤飲などの事故も増えています。手の届かない場所にしっかり保管しましょう。
6)アロマテラピーとは、100%植物から抽出された精油を使う自然療法です。精油に似た外見で売られている合成のアロマオイルやポプリオイルは、アロマテラピーでは用いません。

《精油のご使用上の注意》
1)妊産婦の方、ご高齢の方、その他敏感な体質の方は、香りに反応しやすいことがあります。慎重に使用してください。不快感や異変を感じた場合はすぐに使用を中止(芳香浴の場合は換気するなど)してください。また妊娠中の方は、事前にかかりつけのお医者様にご相談されることをおすすめしています。
2)3歳未満の乳幼児には、お部屋に香りを漂わせて楽しむ方法以外はおすすめしません。また3歳以上のお子様でも、大人より少ない量・濃度で精油を使用しましょう。
3)トリートメント(オイルで希釈して肌に塗るなど)の際は、安全性確認のために、事前にパッチテスト(※)を行い、異常がないことをお確かめください。いつも変わりなく使用していても、体調や体質の変化などにより、突然かぶれるようになる場合もあります。
4)トリートメントの途中で異常(赤み、はれ、かゆみや刺激)が現われた場合はただちに中止し、大量の水で洗い流してください(場合によっては石鹸などを使用する)。
5)ベルガモットやレモンなどの柑橘系果実の皮を圧搾して採った精油には、光により反応し肌に刺激を与える(光毒性)成分が含まれていることがあります。これら光毒性の可能性のある精油は、外出前や外出中の使用はお控えください。
6)専門家によっては内用として用いることがありますが、精油にはさまざまな成分が凝縮されており、決して安易には行えない療法です。飲んだり、目の周りなど皮膚の薄いところや粘膜へ使用したりすることは避けてください。もし誤って飲んでしまった場合、吐かせずに清潔な水で口をすすいでください。その上で、精油の名前が分かるメモや瓶を持参して、ただちに医療機関を受診してください。

※パッチテストとは…
かぶれる体質などを調べるテスト。

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