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鉛占い

鉛占い

鉛占いをやってみた

新しい年がはじまりました。
皆さんは今年をどんな年にしたいですか?

年始には抱負を書き留めたり、おみくじを引いたりと一年をまるっととらえる機会が多いですよね。
新たな年を迎えるにあたりドイツに伝わる「鉛占い」なるものをやってみました。
結果もさることながら、キーとなる単語から文化の違いなどもみえて、なかなかおもしろかったです。

私はキットを使いましたが、やり方によっては身近にあるものでも十分楽しめそうです。
やり方や占い結果の一部なども書いてみたので、よかったら読んでみてくださいね。

鉛占いとは

鉛占いとは…
溶けた鉛を水に浮かべ、固まった形が何に見えるか想像し占うというもの。

いつだったかドイツのお正月について調べていた時に見つけ、面白そう!と帰国する友人にお願いして買ってきてもらいました。

それが、これ。
探すのに苦心したようですがレジ横にぷらん♪と釣り下がっていたそうです。
€ 1.99とあるので、今の日本円だと280円ちょっと。
シャボン玉やチープな着せ替えなど、レジ待ちでねだられて買う子供のおもちゃのような扱いらしいです。

キットの内容

思ったより軽い、うずらの卵を一回り小さくした大きさのモチーフ6個と、柄が長めのスプーンのセット
裏面は、火事に気をつける、大人と一緒に行うなど1/3が使用方法と注意事項。
残りの2/3に、占い結果のワードが約100個アルファベット順に記載されています。

手元に届いてから、タイミングを逃してばかりでしたが、クリスマスのタイミングで集まった友人たちと一緒に
やっと年始を占うというこの「鉛占い」を楽しむことができました。

やり方

細かな説明はないものの、google 先生と勘を頼りに
キャンドルと、水をいれた器を用意しスタート!

説明にあるとおり
①スプーンにモチーフを乗せ

②炎から2センチ程度の距離でスプーンを軽く揺らし溶かします。

③1分足らずでスプーンのなかで、フィルム状の鉛とオイルに分離

・・・

ここからちょっとわちゃわちゃします。

水に垂らすにはあまりに少ない量の鉛

「こんな少ない鉛、水に足らせる?」
「小さい粒なんかな?」
「でも鉛、スプーンにへばりついてるよ!」
「もうちょっとしたらもっと溶ける?」
「いや!もう煙出てきたよ!!」
「グーグル先生によると、ワックスってことだから、鉛じゃなくてワックス?」
「ワックス?鉛は?」
「ススが出てきた!」
「もう垂らす!?垂らす?垂らすよ!」

④用意した水にドボン!
 
ドイツに住む友人にヘルプのMessengerを送るも早朝5時、返事が来るはずもなし。

けれど
水に浮かんだ塊を見て察しました。

「鉛じゃなくて、この塊で占うのでよさそうよね」



占い結果

あれこれ検索しながら、はっきりした答えも見つからないままですが
調子づいてきたのでそれぞれ二回ずつやってみました。

で、
この形を裏面の一覧から当てはまりそうなものを選ぶのですが、、
Google先生の気まぐれ翻訳カメラ頼りで、さらにキーワードが迷走。
たくさんの謎の候補から、選ぶことが難しかったので、持ち帰り翻訳した一覧をシェアすることにしました。

キーワードは
・太陽ーすべての幸せ
・のこぎりー失恋
など日本でも想像しやすいものから

・パンー他人のことは気にしない
・バケツー羨望のまなざし
など、なんでだろう?と思うもの

・騎手ー永遠の愛
・狩猟用のホーンー良い知らせ
など、日本の文化では馴染みのないものも

また
・Wappen (ワッペン)ー新しい家庭
など、日常で使われているドイツ語もいくつかありました。

ワードから文化の違いや考え方などに、広がりとても興味深かったです。

何に見える?

水の上でかたまったワックスは、私のはこんな感じ。
表と裏、見る向きでも印象が違ってくるのですが、何に見えるでしょうか?

右は女性の横顔に見えるような気がして、一覧表から探しました。
女性ー「あなたは愛されています」
ありがたやー^^

この鉛占い、何に見えるかを自分たちで決められるところもミソ。

一覧表のワードには、「危機の前触れ」なんていうネガティブワードもいくつか混じっています。
ですが、よくないワードの模様に見えたとしても
「いやいや、やっぱりこっちだろう!」
とポジティブな結果を選ぶことができるのがいいですよね。

まとめ

占いが終わった後で、よく見たらこんなことが書かれていました^^;
昔は、本物の鉛が使われていましたが、今は健康や環境のためにワックスが原料となっているようです。
なるほど、思ったより軽かったのはワックスを鉛にみたてて銀色に塗ってあるからでした。



今回のワード一覧で、どうして?と思った解釈も翻訳アプリや辞書を駆使しながら、解釈の経緯を調べると、結局は納得できる万国共通の認識でした。
翻訳といえば、日本には近代化を進める際に、医学をはじめとした各分野でドイツに習った影響 が今も残っています。
カルテやレントゲンが有名ですが、近年騒がれているウイルス( Virus)アレルギーも (Allergie) とドイツ語読みです。

直行便でも10時間以上かかるヨーロッパは遠い国
ですが、古くから国交がある国も少なくはありません。
またロシアの東隣が日本であることも、私を含め多くの人の意識の端になっていることも思い出されます。
今後のエネルギー問題に輸出入や為替
年末年始、穏やかに過ごせる幸せに感謝しつつ、地域や世界、社会に興味関心を持ち続けることの大切さも改めて感じました。

占いの結果も未来も、決まっているわけではありません。
今、将来は暗い と言われても 
私たちは自分の意志で
『 いやいや、そうではない 』
と良い道を選ぶことができます。
戦争や紛争は例外でしょうか…


鉛占いを通して、今年もみんなで考え、いい道を選んでいきたいと思った年末年始でした。
本年もどうぞよろしくお願いします!

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