通学や通勤の時間帯にあたるため、これまで某局の朝ドラとやらは観たことがありませんでした。
ですが、この春の「らんまん」は尊敬&敬愛する牧野先生がモデルとあって早くからチェック。
今朝も録画&視聴し、幼い主人公の言葉にいきなりジーンとしてしまいました。
(体の弱い自分は)
「生きとってええんやろか」
「産まれんほうがよかったんじゃろか」
もちろん脚本あっての言葉ですが、先生が植物に魅了され愛情を注ぐ根本がここにあるようで…(´_ゝ`)。
皆さんはキュウリグサという植物をご存じでしょうか?
揉むときゅうりのような香りがするので、こう名付けられたそうです。
淡い水色の小さな花をつけます。
ムラサキ科の植物で、ワスレナグサの花をぐーーっと小さくしたような花です。
小説「西の魔女が死んだ」では、まいがドアのそばのこの植物を大事にしていました。
(まいは、ヒメワスレナグサと命名していたのですが、同種で小型という目線からセンスある命名♪)
花がどれくらい小さいかというと、直径 約 2-4ミリ程度。
五円玉の穴よりも小さいのです。
でも、ちゃんと花びらがあって、おしべ・めしべがあって 花 なんですよね。
完璧。
ドラマの少年と同じとまではいかなくとも
私たちは時に自信がなくなったり、途方に暮れてしまうことがあります。
歳をとったとて解決策も見つけられず、その自分の不甲斐なさや無力さに、さらに情けなくなったりします。
私も空を仰ぐしかない状況に陥ったことがありました。
その時、散歩に出かけ偶然見つけたのがこの植物。
足りないものは何ひとつなく、ただ花として咲いている姿は、誇らしげでも控えめでもなく淡々としていて
たったひとつの自分を命を大切に生きるだけ。
そう見え、心動かされました。
そして、その横の大木も同じだということにも気づかされました。
私たちが生きる世界は、自然界に比べると本当に小さく狭い世界。
この小さな世界を大切に生きつつも、大きく息を吸えなくなった時には、こんな世界を感じてみるとひょっとしたら出口やヒントが見つかるかもしれません。
植物に関してはつい熱くなりがちなもんで、朝ドラ2回見ただけで、いろいろ考えて言いたくなってしまいましたが、
植物観察・自然観察のススメ でした。
まだ2回、これからは静かに楽しみたいと思います。